2014年5月31日土曜日

#35 キャンプインストラクターへの道:実技講習1日目

2014.5.14

 前回に引き続き今日もキャンプインストラクターのお話し。今回から実技講習に移ります。京都キャンプ協会の合宿場所は宇治にありますYMCAリトリートセンター。京滋バイパス笠取りから大津方面へ5分ほどです。


理論講習はただただヒロっさんにやられっぱなしやったけど、今回はどうなるんやろ。実は前回の理論講習のお昼休みに他の参加者さん達と一緒にご飯を食べたりして、「次回はどうなるんでしょうね?」と話していた。僕たちは5/11, 17, 18のAコースだけど、5/16, 17, 18の2泊3日詰込み型のBコースの人たちもいるのだ。リトリートセンターに到着するとBコースの人たちが理論講習の真っ只中だった。うー、初対面緊張するな~。


 ほらほら。なんかBコースの人たちはすでに1泊共にしてるから、
なんか打ち解けてる気がする。おまけに席も良いとことってはるし。


 くそー。こっちはこんなに緊張してるのになんで
ヒロっさんは俺を笑わせるんだ。ザクティーで俺らを狙い撃ちw
今回もヒロっさんから目が離せない。


緊張の中、一限目スタート。
なになにキャンプ場についたばかりの子供たちは緊張してるから
キャンプインストラクターは上手く緊張をほぐす手助けをしないといけないやって。
おー、先生よ。まずは俺たちの緊張をほぐしてくれよ!こっちも緊張してるよ。



 という訳で、先生方が僕たちの緊張をほぐすための秘策を教えてくれました。その名もイニシアティブゲーム。緊張でカチコチの子供たちの心を解きほぐすことをアイスブレーキングというらしいのだが、それには当たり障りのない共同作業をさせるのが効果的。その中で一番手っ取り早いのがゲーム。それも順を踏んで、簡単なものからよりコミュニケーションやボディータッチを必要とするゲームに持っていけば効果倍増!

って、そんな子供だましホンマかいな、と斜に構えてたけど、アラ不思議。最初は言葉を発しないゲーム(発してはいけない)から始まって、ボディータッチを必要とするゲーム、そして上の「毒グモの巣」ゲームになるころには、自然と言葉を交し合うようになっていた。「毒グモの巣」ゲームは木の間にクモの巣のようにロープが張ってあり、チーム全員が巣の間を通って反対側に行くというシンプルなもの。ただ。地上150cmのところに張ってあるロープを自力でくぐるのは不可能で、皆で担がなければならない。誰がどこ行く?誰が担ごう?などと自然とコミュニケーションが発生して、そこにボディータッチも生まれる。なるほど、30半ばのおっさんの心もすっかり溶かされたぜ!



 
部屋に戻ってくると、そこには出来立てのお昼ご飯。
なんと健康的なメニュー。



 センターのおばちゃんが作ってくれたかと思ったら、まさかのヒロっさんの手料理。
「キャンプするときは、子供らの栄養バランスも考えたらなあかんにゃ!」


 そしてキャンパーらしくお歌の練習。
どうやら定番キャンプソングってのが色々あるらしい。



数コマ勉強した後は、夕食の準備。

俺     :夕飯は何作るんですか?
ヒロっさん:子どもとキャンプ来たら、カレー食わせといたらまず間違いない!
       子供が一番好きな料理はカレーなんや!
全員   :(やっぱりそうなんや…)
ヒロっさん:シャバシャバカレー作ってしもた時の為に、片栗粉も用意してあるから安心して!
全員   :(苦笑)

まあ、僕らいい大人やからそんなシャバシャバカレー作らへんけどさ、そこまで言われたらちょっと緊張するわw


 で、僕はカレーチームに配属されました。
後、ホイル焼きチームもいます。


 焚火に飯盒炊爨。なんという教育的キャンプ!
ツーバーナーに、生ビールサーバーと大人キャンプ
ばっかりしてきたので新鮮だ。


火力がスゴイ。ワラ焼いてカツオのたたき作ったら最高やろな。
勿論、キリリと冷えた冷酒も欲しい。


なんだかんだでカレー出来ました!



食後はお待ちかねのキャンプファイヤー!これもなんか焚き火台でただ焚火するのとは違って色々流儀があります。井桁の組み方から、点火の方法まで。今回は習わなかったけどマジックファイヤーなる仕掛けや様々な演出があるそうです。まあ、今回も100人規模のキャンプファイヤーを意識した発言してたから、おっさんがいつもやってるような「ただ焚火して、ハイ終わり」やったら全く間がもたへんにゃろな。

今回目からうろこは、キャンプファイヤーは派手な演出が大切だから点火は上から。サバイバルキャンプと違って、小さな火種を育ててだんだん大きくなんて一切考えなくて良し。火はいきなりクライマックス!そのためだったら、ガソリン&灯油を使っても無問題!ただし、良い子の皆は燃え盛る炎にガソリンぶっかけたら駄目だぞ☆


プログラムスタッフのバクさんがギターをかき鳴らす。
やはりキャンプインストラクターたるもの最終的にギターは弾けるようになりたい。
俺のギターで子供たちを歓喜の渦に落としてやるんだ、いつの日かw



キャンプファイヤーのゲームも色々教わって、しばしリラックスタイム。ここまでのキャンプを振りかえったら、自分は今までなんと下世話なキャンプをやっていたのだろうと思えてきた。道具にモノを言わせ、酒にまみれたキャンプばっかり。今回は子供騙しなゲーム一杯やったけど、やってる間は夢中になってた。酔っぱらってないけど、ギターに合わせて歌も歌った。最初はなんか恥ずかしかったけど、なんだかんだ楽しんでた。自分で言うのもなんやけど、まだこんな子供心あったんやな。いつか自分の子供とキャンプに行くようになったら、サイトでボーっとするだけのキャンプじゃなくて、今回覚えたゲームの一つでもやったら、子供も喜ぶんやろな。



しんみりするのは焚火まで。やっときました大人の時間。ヒロっさんの粋な計らいでささやかな酒宴の場を設けてくれました。さっきまでの下世話キャンプの反省は何処へやら。教育的キャンプも良いけど、やっぱりノミニケーションでしょw。いい大人なんやからこっちの方が話が早いぜ。参加者の一人S君がギターの腕前を披露。いいな〜、ギター弾けて。それだけでキャンプ場のヒーローになれちゃうよ。


有楽町で会いましょうではありません。
キャンプソングの名曲「キャンプで会いましょう」
どんな歌かって?Youtubeで調べて下さいw


どっからかヒロっさんが自分の載ってる本を持ってきた。
ホンマにヨットクルーやってる!



今回の合宿で八つ橋さん(男性)という方と知り合いになったのですが、何と八つ橋さんもアウトドア関連のブログをやっているとのこと。そこで僕もブログをやっていることを告白すると「写真一杯とってるから、そうだろうと思ってました。」やって。ブロガー同士行動パターンは筒抜けなんですねw。とまあ写真はさて置き、これは運命的な出会いですよ。そこで、八つ橋さんにお願いして相互リンク張ることになりました(八つ橋さんのブログ:ネブクロ)。いや~、ブログ始めて早1年半。今まで誰とも関わりが無く、孤独の執筆活動が続いておりましたが、ここにきて初の相互リンク!なんか感慨深いな~。八つ橋さんはジャックランタンの実家から比較的近くにお住まいで、よく家族キャンプに行かれるとのことなので、ひょっとしたら今後コラボ企画があるかもしれませんよ~。ってなところで次回2日目に続きます。



  冒険が君を待っている




2014年5月24日土曜日

#34 キャンプインストラクターへの道(1):理論講習

2014.5.11
気が付けば2ヶ月も更新していませんでした。こんにちはジャックランタンです。諸般の事情でブログなかなかアップ出来てませんでしたが、久しぶりの更新です。しかも、今回は久しぶりの大型企画。濃いネタのなので数回に分けて紹介していきたいと思います。


アベノミクスなんて他人事。いざとなったら資格だよ!ってことで同じ取るなら興味のある方面だと、この度日本キャンプ協会が主催しておりますキャンプインストラクター検定を受けてきました。私いままで救命救急講習BBQインストラクター検定なんかに参加しましたが、今回は大分本気ですよ。丸1日理論勉強して、翌週にはなんと1泊2日の実技講習まであります。それに参加費は諸々で3万円!

 A君:今度キャンプに来るやつ、キャンプインストラクターでしかも、BBQインストラクターやねん。
 B娘:えー、どんな人なんやろ~(笑)
 俺 :俺、参上!

なーんて想像が止まらないw。キャンプインストラクター兼BBQインストラクターってどんだけ人気者になってしまうんだ。いやいや、そんなお姉ちゃんに相手に良いカッコしなくても、未来の我が子の為に俺はスキルアップしますよ!キャンプサイトで何でもこなせるスーパークールダディに俺はなる!


で、理論講習会場はといいますと、昔から前は素通りしていたけど中に入ったことのない京都YMCA会館。日曜日の朝も早よから会場に向かうも、それらしき案内は何もなし。近くにいた人に聞いてみると「キャンプインストラクター?そんなんあったかな。」しまった。時間と日時を間違えたかと思ったけど、確認してもらうとちゃんとやっておりました。ええ、地下でひっそりとね。廊下の明かりもついてない中、教室の光だけが見える。こんなとことで今(午前10時)から夕方5時まで勉強するのか。



部屋に入るとおじいちゃんが一人と他の参加者さんが2人。え?こんだけ?このおじいちゃんは用務員さん?と思っていたら、ものすごく元気におじいちゃんが自己紹介し始めた。「岡本ヒロシ!キャンプネームはヒロっさんです!77歳。子供からはヒロ爺って呼ばれてます!」いきなりのハイテンション。なんやねん、キャンプネームって。俺らもそんなんつけられんのか?

ここでヒロっさんがこの資格の概要を説明してくれる。日本キャンプ協会が提唱しているキャンプは組織キャンプ(一定の目標のもとに意図的に組織された集団が、一定のプログラムのもとに野外で共同生活するキャンプ by Wikipedia)。簡単に言えば、ボーイスカウトや小学校の教育的キャンプがそれにあたる。キャンプインストラクターは、そんなキャンプを支える一員として、子供たちを安全面、健康面、心理面から支える為の様々なことを学ばなければならないのだ。

あれ?俺のイメージしてたモテモテキャンプと大分イメージが違うぞ…。
資格取得のあかつきには「小学校のキャンプの引率にボランティアで参加できるよ!なにしろ、先生たちはキャンプのこと何も分かってないからね!」やって。するって~と、何かい?この資格を取れば近所や親戚に一人はいた、子供に大人気の面白いおっちゃんになれっるってことかい?


自動車教習本のようなオリジナルテキスト
「ここ試験出るから線引いときや~!」

御歳77才のヒロっさんやけど、そのアウトドア経歴は華やかだ。ロッククライミングと冬山登山以外全部やったというだけあって、登山、カヌー、テレマークスキー、スキューバーダイビングしかもセーリング(船)まで何でもござれ。これは京都が誇るアウトドアレジェンドだ。ちなみに、なれなれしく「ヒロっさん」と呼んでいるが、これは本人がそう呼んでくれと言うのでそう呼んでおります。そして、ヒロっさんは京都キャンプ協会の理事ですw





京都YMCAの地下に設けられた講習室
なんだこのTV番組の控室みたいな部屋


まあ、ヒロっさんの話は面白いんですが、なんとこの日の講師はヒロっさんだけ。77歳のおじいちゃんが朝10時から夕方5時までずっと喋り続ける。しかも、こんなテレビ番組の控室みたいな部屋で。もうこれね、ダウンタウンの「笑ってはいけない」やで。ヒロっさんは笑わせるつもりはないけど、話の間と接続詞の使い方が基本的に可笑しいから、笑ってしまう。こんな人と地下室で丸一日缶詰なんて、そりゃ笑うなと言う方が無理な話や。笑い疲れて、地上に戻るとすっかり夕方。面白かったけど、来週の泊りの合宿は一体どうなるんやろ。(続く)

















 家で出来る準備もある